プロジェクトEGG
MSXマガジン読者の皆さん、こんにちは。はじめましての方もいるかと思います。私たちは、80年代から90年代前半にかけて発売された懐かしのコンピュータゲームを復刻する事業を行っている「プロジェクトEGG」と申します。 コンピュータゲームが日本を代表する文化(産業)だと言われ始めて、そろそろ10年以上の月日が経とうとしています。しかし、掛け声だけは大きくとも、実際にはそれにふさわしい扱いを受けているのでしょうか。 例えば、書籍や音楽や絵画といった他の芸術作品と比較してみましょう。これらのように、過去の作品について丁寧に保存されてきたでしょうか。TVや映画などの映像作品やマンガなどについては、まだまだ整備が不十分だと言われていますが、それでもコンピュータゲームよりはマシな状況と言えます。 ゲームはこれまで、はっきり言えば「使い捨て」の状況が続いてきました。ゲームを「文化」と解釈すること。そして、当時使われたプログラムテクニックや音楽・CGを「芸能」の一種として正当に認知し、それらを保存することなしには、次の世代にその技術や知恵や思想を伝えていくことはできないでしょう。 プロジェクトEGGの究極の目標は、ゲームの復元、および恒久的な利用手段の確保にあります。MSXは販売台数も多く、またリリースされたゲームの数も膨大で、まさしくゲーム文化において一時代を築いた中軸ハードのひとつでした。他機種で発売されたゲームも、MSXに移植されたときには独自のアレンジや工夫が施されていることも多く、文 化史的にも興味深い研究対象であるといえます。 黎明期にあった日本のゲーム産業の中で、多くのソフトは権利関係も明確でなく、また書類なども霧散しており、一口に復刻と言ってもままならない状況下にあります。しかし、MSXにはいまだに多くのファンと強力なユーザーネットワークが存在しています。プロジェクトEGGの全体を見渡しても、MSX用タイトルの復刻は他機種に比べて順調だ と言えます。これはひとえに、アマチュアユーザーネットワークの協力による情報提供などによるところが大きいのです。 今後もプロジェクトEGGは、MSX文化の保存とゲームの恒久的利用手段を確保し続けることができるよう努力していきます。ユーザーの皆さんの更なるご協力をお願い申し上げます。 …とご挨拶はこのくらいにして、CD内のおまけの解説です。 ●プロジェクトEGG、MSXゲームカタログ MSX用タイトルは現在80本近いラインナップを誇ります。今後も毎月2~3本程度のペースでリリースしていく予定です。公式エミュレータ「MSXPLAYer」の採用による高い再現性を誇っています。 ●琥珀色の遺言 MSX2+ 体験版(デモ)Windows用ゲーム&BASIC用インストーラ ●琥珀色の遺言 MSX2+ 体験版(デモ)PocketPC2002対応 スキン0(black)/縦 ●琥珀色の遺言 MSX2+ 体験版(デモ)PocketPC2002対応 スキン1(white-v)/縦 ●琥珀色の遺言 MSX2+ 体験版(デモ)PocketPC2002対応 スキン2(white-h)/横 注意:スキン2(white-h)/横は、ベータ版のため機種によっては動作しません。 11月発売予定のタイトル『琥珀色の遺言』のデモを収録。このデモのウリは自然画モード対応の美しいCGです。とくに、PocketPC上で見るMSX2+の自然画は感動モノですよ。本編はぜひプロジェクトEGGでお買い求めください。 『ディーヴァ・ファンブック』 マイクロデザイン著 プロジェクトEGGではダウンロード販売以外にも、会員からのリクエスト次第でパッケージとしての復刻も行っています。次回発売予定のパッケージ版は、当時MSX版・MSX2版も発売されていた『DAIVA(ディーヴァ)』(T&Eソフト)です。なお、ディーヴァにつきましては本誌記事(133ページ)もあわせてご覧下さい。 このCD-ROMでは、現在は絶版となっている書籍『ディーヴァ・ファンブック』から以下の章を抜粋してPDF形式で収録しました。ディーヴァ誕生秘話の数々をお楽しみ下さい。 「ACT-1 メイキングオブディーヴァ」より プロローグ:すべてはここから 第一章 :夢はふくらむ『企画とシナリオ』 なお、12月11日発売予定のパッケージ版『DAIVA・CHRONICLE(ディーヴァ・クロニクル)』には、マイクロデザイン様とアスキー様のご好意により、『ディーヴァ・ファンブック』の全ページをPDF形式で収録しております。これを読めば、ディーヴァの世界をより深く楽しめること請け合いです。 ●DAIVA・CHRONICLEの購入はこちら 皆さまのプロジェクトEGGへのご参加を心よりお待ちしております。 会員登録は以下のURLで行っております。まずはゆっくりとサイト内をご覧下さい。これまでになかった充実のラインナップに、きっと驚かれることでしょう。それではまた、EGGのサイトにてお会いしましょう! ●EGGサイト |
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