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【COMDEX Japanにて】 | 【COMDEX Japanにて】 |
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【PentiumII用のファンはゴツイ】 | 【TEKRAM P6F40K-B5】 |
調べたところでは、今週は実に10店以上でPentiumIIの販売が行われていた。複数のショップの話によれば、海外のルートからは少し前からもうレギュラー扱いで、今では入荷はごく普通に行えるのだそうだ。こうしたところから類推するに、すでにINTELからはかなりの製品が出荷されはじめているはずで、正式発表も間近なのではないか、と読むことも可能になる。実際、8日から幕張メッセで開催されたCOMDEX Japan'97ではINTEL自身が初めて一般にPentiumIIの実物公開とデモを行い、各パソコンメーカーもPentiumII搭載マシンを展示するなど、「予告デモ」も行れている。
実は、今週のアキバでのPentiumIIブレイクも、このINTELの事実上の製品発表に後押しされた面があるらしい。PentiumIIは今までINTEL側から具体的な製品発表がされていなかったわけで、その状態で販売をすることは流通側にとってはそうとうなリスクを伴う(ニセモノの可能性、保証問題、なんらかの圧力etc.)ことで、今までは多くのショップが「仕入れはできるものの、販売はリスクが高くてできない」と”待ち”の姿勢だったらしい。それがCOMDEXのPentiumII公開デモを境にして解禁大ブレイクとなった、というワケ。最近は発売時期にはお固いTWOTOPでさえ、今週からPentiumIIを店頭で売り始めている。
そして、今までの「PentiumIIがあっても対応マザーボードが手に入らない」という状況も今週は一気に好転。TEKRAMのPentiumII/PentiumPro両対応マザーボードの「P6F40K-A5(ATXタイプ)/B5(ATタイプ)」が一斉にアキバの各店に入荷(TWOTOP秋葉原1号店ではMYCOMP(TMC)のTI6NFKも入荷)。これもどこにいってもお目にかかるという状態で、もはや自作派なら「金さえあればPentiumIIシステム」というのが現実になっている。価格の面でも、PentiumII 233MHzが12万前後、266MHzが14万前後と登場当初よりかなり価格が下がっていて、マザーボードも3万~4万円台。手持ちのメモリやHDDなどパーツ類の流用が効けば、実に20万以下で最新システムの構築が可能、というわけ。
そんなわけで、アキバに行けばもうモノは潤沢。あとは個人の財力次第!?。
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【安直なテーブル】 | 【単なるCD-R】 |
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【品物はコインロッカーで..】 | 【連行されるところ】 |
まず先に書いておくと、これはあきらかに犯罪行為だし、これを客として買って「使う」ことも犯罪となるので、その点よく頭に入れておいて欲しい。ここから書くことは、事実を伝えるためのもので、決して一連の行為を推奨しているものではないので、誤解なきようお願いしたい。
ある人通りの多い路地を歩いていると(あえて場所は書かない)、いつもはないはずのところに、安っぽい廃材を利用した手作りの簡易テーブルが置かれていた。その上にはなにやらコピーで印刷された文書が置いてあり、のぞき込んでみると「スーパーCD-ROM Vol.1」とか「同Vol.2」などとタイトルが書かれている。さらに読むと、箇条書きにしてディレクトリ名とソフト名、そして、そのソフトの解説とシリアルナンバーが記されている。テーブルには大きく「すべてがこのCD-ROM 1枚に」とも書いてある。そのときは、ちょうど周辺に人がいなかったので、「変だなぁ」と思いつついちおう証拠写真をパチリ。しばらく見ていると、どこからともなく中国人と思われるメガネをかけた男が現れ、不審そうにこっちを見る。「こいつが販売しているのか?」と思った私は「これはどこでいくらで買えるの?」と聞くと、男は「どれも1万円、ちょっと待って」と答える。言われるとおり待っていると、その間にテーブルの周りは人だかりができてしまっていた。1,2分待つと、今度は数人のやはり中国人と思われる皮ジャンの人物があらわれ、メガネ男と話をはじめ、手には何かのキーを持っている。話が終わると、皮ジャン男は私を含めて購入希望者数人を手招きして歩き始める。皮ジャン男は購入希望者を引き連れ、どんどん歩いていく。身の危険を感じつつ、そのままついていくと、ある路上のコインロッカーの場所で立ち止まった。その男はコインロッカーから無雑作にカバンを取りだし、その中から金色のCD-Rを数枚取り出す。そして、手を差し出す。「金を出せ」というわけだ。札を渡すと、はいそれでおしまい。無事解放。
最近は中国系マフィアの日本進出が話題になっているところで、これがその関連ではないとも言いきれない。今回は取材目的として品物の購入までを体験したものの、本来であれば、こうした海賊版の購入は闇の資金源となる可能性があるのでやってはならないこと。そして、もちろんこの海賊版を買って「使用する」ことも犯罪になる(私はそのまま後で処分した)。とにかく、アキバでこうした輩を見ても、手を出さないようにしよう。
[撮影:DS-7]
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【V-CLUB】 |
「移転するんですか?」と聞いてみると、「先のことは決まっていない」との返事。このお店もHDDやCPUが安かったり、ときおり未発表製品の入荷時期をホワイトボードに載せてマニアの注目を集めたり、地味ながらも知られた存在だっだけに閉店は残念(通信販売は続けるとのこと)。
アキバに来る者あれば去る者あり。復活を期待したいところ。
[撮影:DS-7]
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【K6入荷しました】 |
まず、何回か取り上げたパッケージの表面についているカバーの色について。ES(エンジニアリングサンプル)品でもAMDの正式発表資料でも色は黒だったのに、いざ製品が店頭に並ぶとカバーのいろは銀色だった..という件は、AMDに聞いてみると「黒は評価用など一部の特殊用途のもので、量産出荷品は全部銀です」とのこと。ならば、なぜ広報資料で黒なのか大いに疑問にも思えるのだが..。
それから、セガのMMX対応ソフトであるロボット対戦ゲーム「バーチャロン」がK6で動かないという話。実はこれ、ES品が出回った頃から知られていた話で、個人的にも結構気にはなっていた。ただ、ES品の段階での動作問題は製品版では改善される可能性があるし、自分でテストしたわけでもなかったので今まで書いていなかった。しかし、結局製品版でも同じ問題を抱えていることがわかった。これもAMD側の話によると、バーチャロンはCPUがMMXの機能を持っているかどうかのチェックをCPUコードだけで判定していて、K6発売前に発売されたバーチャロンではK6を「知らないCPUとして処理してしまう」のだそうだ。この問題に関してはパッチが配布されるのではないかという期待もあるが、セガによると「K6対応版に関しては現在評価中で、具体的な方針はまだ未定」とのこと。K6のMMX機能はINTELよりもパフォーマンスが出ないという話(雑誌などでのベンチマーク結果)もあって、やや気になるところ(注:当初、「パッチが出るそうだ」と書いたけれども、後にセガからの連絡で「未定である」との連絡をいただきました)。
さて、そのK6。PentiumII同様、徐々に取扱店も増えて、今週は200MHz版があちこちに見られるようになった(ちなみに、200MHzはFlip-Flapで\59,800と6万円を切っている)。肝心な233MHzはまだどこにもないけれども、アメリカあたりでは一部で出回っているという情報もある。アキバに行くと、K6マシンについては現在ソフマップ8号店秋葉原NetWorldに200MHz搭載マシン、T-ZONEミナミ5Fにプロトン製DragStar 200MHz版、233MHz版がデモされているので、スピードを体感してみたいという人は触ってみるといい。
[撮影:DS-7]
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【人だかりが..】 | 【長蛇の列】 |
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【ぎゃおっぴ】 | 【たまごウォッチ】 |
確認できた範囲で、金曜日にはタカラダ無線(ブロックA4)で2種類の類似品を販売しており、土曜日にはマルマン家電(ブロックA4)でも数種類を販売。マルマン家電は先週の土曜日にも類似品を売っていて、これがテレビ番組で紹介されたこともあって、今日などは整理券を配るほどの列ができていた..。
以前にも話題にしたことのある「たまご野郎」という名前については、どうやらこれは類似品の総称の意味があるようで、製品の固有名詞ではないらしい。マルマン家電でも、先週は「たまご野郎」という札をつけながら、実際には「デジタルダック ガーヒッピー」なる商品を販売していた。最近は別のところでも恐竜のキャラクターをつかった「ぎゃぉっぴ」とか、単にたまごっちの形をした時計「たまごウォッチ」なんかも売られていて、特にここ最近はその流通量が多くなっているようだ。
たまごっち本家のバンダイは、これに業を煮やしたのか類似品販売差し止めの訴えを最近起こしている。アキバ界隈では、逆に「これでまた類似品の希少価値が高まる」と喜んでいる向きが多いとか..。
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【いきなりジャンク市】 | 【正式オープンは5月3日】 |
すでに店の看板も取りつけられ、外側はほぼ完成に近い状態。金曜日の夕方からはソフトを中心としたジャンク市を開催して、連日買い物客でごった返すという人気ぶり。このジャンク市はいわゆる「プレオープン」で、正式なオープンは5月3日。扱う商品はPC/AT互換機のパーツ類ではなく、メーカー製のパソコンを並べて売るのがメインになるそうだ。
しかし写真を見てもらってもわかるように、なんとなくお店は「コンビニみたい」という声が聞こえてきそうな雰囲気。前面ガラス張りの店舗に、横長で白地に青と赤の配色の看板が取りつけられている。形や配色のイメージはまさにコンビニエンスストア。もしかして、目指すもパソコンのコンビニエンスストアだったりして。
[撮影:DS-7]
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【T-ZONEアップル館】 |
輸入品を中心に、PC/AT互換機系の最新周辺機器や変なモノ系を扱っていた本店3F「元祖DOS/Vフロア」は、ミナミの5Fに移動。ミナミの4Fにあったアップルフロアはメーカー系PC/AT互換機や周辺機器を扱うフロアに様変わりしている。
ソフマップも一部で統廃合、リニューアルを行うアナウンスを行っていて、なんだかこの時期やたらとこうした動きが目立つ。
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