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【これが6x86MXの姿】 | 【デモでのBIOS表示】 |
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【デモの張り紙】 | 【デモマシン】 |
まず、A-Masterでのデモについて。先週号では当初、「日曜(6/1)から開始か?」と書いたけれども、実際に始まったのは3日の火曜日。おそらく、3日から開始のCOMPUTEX TAIPEIとあわせたのではないかと思う。まぁ、いずれにしても6x86MX動作マシンの一般公開という意味では、世界初には違いない。店頭のデモマシンに搭載されている6x86MXは、発表以前からCyrixより貸し出しを受けていたという133MHzのサンプル版で(発表された製品ラインナップは150MHzから)、これを60MHz×2.5の150MHzで駆動中。CPUパッケージ表面には開発コードネームの「M2」という文字がパッケージ表面に印刷されている。マザーボードはM-TECH Mustang-R534Fを使用中。ただ、このサンプル版6x86MXとマザーボードの相性の関係で、最新のBIOSが使用できず一つ前のバージョンが使われているため、デモマシンも最良のパフォーマンスを発揮していないし、起動時のBIOSメッセージも「M2-PR200+ CPU Found」とでてしまう。この点は、あくまでも暫定的な環境でのデモ、ということで注意して見る必要がある。
そしてCOMPUTEX TAIPEIでも予想通り、実物の展示や搭載マシンのデモがCyrixにより行われ(6x86MXの写真はその時のもの)、Cyrixのみならず各マザーボードメーカーが対応を謳っていたり、6x86MXを搭載した状態でマザーボードを展示するなど、華々しいデビューになったと言っても良さそう。
で、肝心要の「いつからアキバで入手可能になるなのか?」ということについては、早ければ来週中、ということのよう。A-MasterではPR166(150MHz)が10個ほど入荷する予定だそうだ。値段は3万円台になりそうとか。今までに予約を依頼してきた人がいないため、入荷してチェックが終わればすぐにでも店頭に並ぶことになるそうだ。ボーナスシーズンにはギリギリ間に合ったという感じ。
ちなみに、信じられないほどの大雨にも負けず、台湾の電脳街(台北NOVA、光華商場)を歩き回った結果、Cyrix人気の高い台湾でも6x86MXはまだ店頭デビューしていないことが判明。やっぱ、6x86MXもアキバが一番乗りかっ。
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【NOVA】 | 【NOVA】 |
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【光華商場】 | 【太平洋T-ZONE】 |
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【光華商場のショップ】 | 【AMD K6 200 到貨了!!!】 |
COMPUTEX TAIPEIはもう会場はだだっ広いし、出展内容はアクセサリ、周辺機器、ソフト、CPU、BIOS、ケース、チップセットなどなど、もう何でもアリアリ。イベントの全体像とメジャーなテーマを追うだけでも大変で、細かいものまで追い始めるとほとんどパニック状態。広く浅くやるか、狭く深くやるか、人員配置とテーマ決めをきっちりやらないと絶対うまく行かない、と今更ながら痛感..とまぁ、COMPUTEX TAIPEIのことはおいておくとして。
丸一日使って台湾電脳街に出撃してまいりました。行ったところは有名な光華商場と、最近メジャーな存在になりつつある台北駅前のNOVA(もちろん英会話教室とは関係ない)。光華商場は、アキバで言えば総武線ガード下の狭苦しい「地下組織の匂いがする」小さなショップ群+中央通りのショップ群という感じ。中心地は高速道路下(だったと思った)のスペースを使った1FとB1Fの2フロア構成。薄暗い中で小さなショップがひしめき合い、かなり怪しげな雰囲気を醸し出している。そしてその周辺の通りもショップ群になっていて、こちらは割ときれいな感じ(ただ、薄暗い階段で2Fに行くとメチャメチャ怪しいショップが..)。NOVAは、駅前のビルの地下1Fから3Fまでを使った「台湾のラジオ会館」といった様子で、やはり1つ1つのショップは小さいけれども、非常に中は小奇麗。ここなら安心して(?)誰でも入れそう。値段は正確にはわからないけれど、光華商場が少し安いかなという程度であまりかわらない。
で、アキバと比較してみるとどうなのかというと..これが、どうにもおいしいところがない。よっぽど怪しいモノとか、新しいモノ、安いモノがあるのかと期待して、実は現金もかなり持っていったのに、なんと行ってみると「買うものが全然ない!」。新しいモノという意味では、56Kbpsモデム、24倍速CD-ROMドライブ、PentiumIIマザーボードあたりは比較的多くて出回っているんだけれども、ほかは特になし。CPUも、高性能なものよりPentium 166MHzとか、6x86-GP166+あたりが主流で、Pentium133MHzに関する張り紙もよく見かけた。やっぱり日本のハイエンド志向というのは特殊なようで、台湾ではそこそこのコストパフォーマンスのものが受けている様子。各ショップの品揃えも、規模が小さいゆえ、かなり偏っているところが多く、しかも各ショップが似たり寄ったりだったりする。値段も、どれを見てもあんまりアキバとかわらない。てなわけで、ほとんど何も買わずに帰ってきたという..。
別の面で面白いな、と思ったのはCPUに関しては裸売りよりINTELリテールパッケージの箱もので売っているケースが多いこと。これがどうもINTELがキャンペーンをやっているようで、特にNOVAではキャンペーン用のチラシや垂れ幕(?)のようなものが張り巡らしてあって、チラシにはREMARKがどうのこうのということか買いてある。どうも、リマーク品撲滅のためにINTELが箱もの販売を奨めているらしい。そのわりには、「200MHzでも動作可能なPentium 166MHzあります(もちろん漢字で)」とか、クロックアップ前提の販売をあちこちでしてたけど(リマーク品販売の一歩手前)。
あとはたまごっちのパチもんが一杯売ってたとか、Vidoe-CDが山のようにあったとか、デパートも含めて日本の音楽CDの海賊版が大量に出回ってるとか、太平洋T-ZONE(台湾のT-ZONE)はまるっきりアキバのT-ZONEと同じだったとか、そんなとこ。
というわけで、パソコン関連の買い物をしようと考えて台湾に行くのはあまりお勧めしない。台湾電脳街がどんな雰囲気なのかを見に行く、という純粋な観光と割りきっていくなら、結構楽しめるかもしれないけれど。やっぱりアキバが一番怪しくて楽しくて安いということなのか、と再認識したしだい。
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【IBM DHEA-36480】 | 【IBM DHEA-36480】 |
ところで、Ultra ATAのHDDを使うには現在430TXチップセット搭載のマザーボードを使うしかないけれど、昔のIDEからE-IDEへのアップグレードカードのように、UltraATAを使うためのPCIバス用インターフェースカード「ULTRA 33」がCOMPUTEX TAIPEIに出ていた。PROMISEが出展していたもので、これはちょっと期待したい製品。しかし、不思議なことにCD-ROMドライブなどATAPIデバイスがサポートされていないんだけどね..。
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CPU、HDD相場情報(秋葉原 '97/6 第1週) CPU、HDD相場情報(秋葉原 '97/5 第5週) |
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NT$=新台湾ドル( 1 NT$= 4.5円 として計算)