第2章 スキャニングの概要

2.5 スキャニング

2.5.1 データサイズのコントロール
例えば大きなサイズの原稿をフルカラーモードの設定で300dpi以上の解像度を使用して読み取ったりすると、その読み取られたイメージデータのファイルサイズは非常に大きなものになります。(A4サイズでは約25MB以上) そのままいくつもイメージの読み込みを続けていくと保存に必要なハードディスクの空き容量はすぐに不足してしまうかも知れません。 またこのような大きなサイズのイメージの読み込みにはその分時間もよけいにかかります。

このような場合には、次にあげる方法を試してみてください。

  1. より低い解像度でスキャンします。 カラーイメージに関しては、ポジ・ネガフィルムを読み込むような場合を除いて300、400dpi以上の高い解像度が必要になることはまずありません。
  2. 余分な部分を切り捨て、必要な領域をできるだけ正確にスキャン範囲として設定しましょう。
  3. PhotoImpactのようなフォトレタッチソフト上で、スキャンした画像を保存する前に低解像度、あるいは粗いグレイレベルに変換することも有効です。
  4. ファイルを保管するために圧縮します。例えば、TIFF ファイルフォーマットは、データサイズを減らすための効果的な圧縮方式を採用しています。

2.5.2 プレビュー
「プレビュー機能」により、スキャンされる画像の全体像の中から簡単にスキャン範囲を設定することができます。プレビューデータから抽出されたデータは、自動的な露出設定、タイプの設定、範囲とヒストグラムの解析に使うことができます。更に、MiraScan95/NTのドライバーでは、パラメータの操作によって得られた効果をプレビューエリアで確認(プレビュー)することができます。

2.5.3 ズーム
ズーム機能により、スキャン範囲をクローズアップすることができます。ズーム機能を繰り返し使うことにより、スキャン範囲とスキャニング画像をさらに細部まで表示することができます。

2.5.4 補正
解像度、倍率、明るさ、コントラスト、カラー、トーンマップ、鏡像、そしてポジネガ反転効果を含むパラメータを調節することができます。MiraScan95/NTのドライバーにより、パラメータの操作によって得られた効果はプレビューエリアで瞬時に確認(プレビュー)することができます。