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ブロードキャスト ストリーム配信の概要

ユーザーがストリームを受動的に受信することをブロードキャストと呼びます。ブロードキャストの実行中、クライアントはストリームを受信するだけで、ストリームを制御することはできません。たとえば、ユーザーは、ストリームの一時停止、早送り、巻き戻しなどを行うことはできません。ブロードキャストには、"ユニキャスト" と "マルチキャスト" の 2 種類がありますが、いずれも受動的な受信です。

ブロードキャストのユニキャスト

ブロードキャストのユニキャストでは、クライアントは、公開ポイントのエイリアスからストリームにアクセスします。ユーザーは、Web ページにあるリンクをクリックするか、またはエイリアスの URL を使ってストリームに接続します。ストリームに接続するユーザーは、それぞれ個別にサーバーに接続し、個別のデータ ストリームを受信します。

たとえば、Windows Media エンコーダでは、コンテンツ ストリームを Windows Media サーバー上のブロードキャスト公開ポイントに送ります。すべての公開ポイントは、エイリアスを持っています。この例のブロードキャスト公開ポイントのエイリアスは TV1 です。クライアントは、TV1 を使ってストリーム ソースへのパスを特定します。テレビ ステーションの ASF ストリームは公開ポイントにより特定されるので、ASF ストリームを参照する URL は、保存形式の .asf ファイルの場合と似ています。ただし、.asf ファイルの名前を指定するかわりに、公開ポイントのエイリアス TV1 を指定します。この例では、ユーザーは、mms://Server1/TV1 というパスを使ってストリームにアクセスします。

ブロードキャストのユニキャスト

ブロードキャストのマルチキャスト

ブロードキャストのマルチキャストでは、クライアントは、特定の IP アドレスを監視して、マルチキャスト ASF ストリームを受動的に受信します。これは、特定の周波数またはチャンネルでラジオ局またはテレビ局からの電波を受信するのに似ています。マルチキャストの利点は、単一のストリームで、ネットワーク上の多数のクライアントに ASF コンテンツを提供できることです。これは、ネットワークの帯域幅の負担を抑えるので、低帯域幅のローカル エリア ネットワークの場合に非常に役立ちます。

ネットワーク上でブロードキャストのマルチキャストを利用する場合、ネットワーク ルーターは、マルチキャストに対応している必要があります。ただし、ローカル エリア ネットワークのローカル セグメントには、ネットワーク ルーターがマルチキャストに対応しているかどうかにかかわらず、Windows Media サービスを使ってマルチキャスト配信することができます。



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