エディタで編集をしていると、同じ動作を何度も繰り返さなければいけない場面に、 よく出くわします。そういう時、いろいろと工夫をして、 簡単な操作でできるように考えるのは面倒なものです。 ついつい全部まじめに動作を繰り返してしまいます。 しかし、そういう動作を一日中やっていると、 だんだんボディーブローのように指に負担をかけていきます。
こまめにキーマクロが使えるかどうかを考えて、 できるだけ使っていきましょう。
たとえば、以下のような表があるとします。
1234567890 2345678901 3456789012 4567890123
ここに、頭から3桁ごとにカンマを入れる仕事があるとしましょう。 どうしますか? 4行だから、手作業で入れることも可能です。でも、こういう単純作業で、 キーマクロは威力を発揮します。
最初の1行にカンマを入れる作業を行ってみましょう。 最初の1行の行頭にカーソルがあると仮定すると……
という動作を繰り返せば、
123,456,789,0
とすることができます。で、これをやる前に、 マクロ記録開始/終了コマンドを行います。 すると、K2Editorの最上部のタイトルバーに[★記録中]という表示が出ます。 そのまま、上述の動作を行い、次が肝心ですが、その後、一つ下にカーソルを移動し、 行頭に飛びます。そして最後にマクロ記録を終了します。 ここまでのキー操作を書き出してみると……
ここまでやったら、そのままSHIFT+F2を押して、 マクロを再生してみましょう。 今記録したキー操作が再生されて、 次の行にも同じように3桁ごとのカンマが入れられたと思います。
では、前述の表に、通常のお金につけるカンマのように、 後ろからカンマを入れないといけないとしたらどうでしょう。 この場合は、後ろから3桁ずつ左にずれながらカンマを入力すればいいですね。
これで、後ろから3桁ずつカンマを入れるマクロを記録することができました。 このマクロでは、最後に行頭に飛んでいますが、もちろん行末に飛んでも構いません。 その場合、行末からマクロ実行をはじめることを忘れなければ、 1つ目の動作の行末移動を省くことができますね。
もし、この動作を100回繰り返さなければならないとしたら、 このマクロは強力な武器になります。
キーマクロは、キー操作を覚えているのではなくて、 内部で実行されたコマンドを覚えています。だから、 メニューやツールバーからコマンドを実行しても記録されます。