メールを効率よく読む : 関連メール表示機能-2
関連メール表示機能では、メールヘッダーの中にある「References」と「In-Reply-To」という2つのヘッダーを解析して、メールの関連性を判断しています。これらはいずれも「このメールはどのメールを参照して書かれているか」「このメールはどのメールに対するリプライなのか」という、参照情報を示すヘッダーです。
・期待された結果が出ない原因
・参照情報を付けてくれないメーラー この資料によれば、現存するほとんどのメーラーで「References」と「In-Reply-To」がサポートされていることがわかりますが、クラリスメールやOutlook Expressの未対応ぶりが、時に問題となりそうなことがわかります。 これら、参照情報を付けてくれないメーラーによって、関連メール表示から漏れてしまうメールがあるような場合のために、以下のような救済コマンドを用意しています。
・「参照情報を>付ける」 事例で説明します。関連メール表示を行ったときに、A〜Bというメッセージ群と、C〜Dというメッセージ群があるとします。こんなとき、実は、BとCも関連していて、これらはA〜Dという一続きの関連メッセージ群であるべきだというシチュエーションがあり得ます。これは、Cのメッセージに「References」や「In-Reply-To」といった参照情報が付いていない場合に起こります。 これらを一連の関連メッセージ群として扱うためには、とぎれているBとCのメールをリストで選択して、「参照情報を>付ける」を実行します。すると、CがBを参照するように参照情報が付加され、A〜BとC〜Dがつながります。その結果、これらは一続きのメッセージ群として、関連メールウインドウに現れるようになります。
・「参照情報を>消す」 このコマンドは、「新しい話題の投稿なのに、リプライでメールを作成してしまったために、以前の話題の関連メールと見なされてしまった」といったケースで利用します。このようなメールがあると、「関連メールを表示」を実行したときに、余計なメールが紛れ込んでしまうことになります。 さきほどの例と同じように説明しましょう。A〜Dという一連の関連メッセージ群があったときに、実はこれはA〜BとC〜Dという2つのメッセージ群であるべきであるといったケースがあり得ます。これは、Cのメールを送信したときに、CはBとは別の話題なのに、BへのリプライとしてCを作成して送信してしまったために、Bへの参照情報が付いてしまった、という時に起こります。 こんなときに、Cをリストで選択し「参照情報を>消す」すれば、CがBを参照しているという参照情報が消えますので、A〜Dは、A〜BとC〜Dという2つの関連メッセージ群に分かれるようになります。
・「参照情報を>元に戻す」 なお、TOCの再構築や、この後に説明する「参照情報を>再構築...」などでメールボックス全体の参照情報を再構築した場合、手動で設定された参照情報は元に戻ります。
・「参照情報を>再構築...」
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