home
***
CD-ROM
|
disk
|
FTP
|
other
***
search
/
DOS/V Power Report 1998 January (DVD)
/
VPR980100.ISO
/
DRIVER
/
IBM
/
VW200
/
VW200_2.EXE
/
DEVINFO
/
SMC112M.TXT
< prev
next >
Wrap
Text File
|
1995-07-16
|
5KB
|
106 lines
5.11.3 入力クロックの設定
タイマ0およびタイマ1にはそれぞれ、プリスケーラが設けられています。プリスケーラは
OSC1またはOSC3発振回路から供給される原振クロックを分周して、それぞれのタイマへの
入力クロックを発生します。
原振クロックとプリスケーラの分周比はタイマ0、タイマ1でそれぞれ個別にソフトウェア
で選択することができます。
入力クロックは以下の手順で設定します。
(1) 原振クロックの選択
それぞれのプリスケーラに入力する原振クロックを、OSC1とするかOSC3とするかを
選択します。この選択は、原振クロック選択レジスタCKSEL0(タイマ0)、CKSEL1(タ
イマ1)によって行われ、"0"を書き込むとOSC1、"1"を書き込むとOSC3が選択されま
す。16ビットモードを選択している場合は、レジスタCKSEL0によって原振クロック
が選択され、レジスタCKSEL1の設定は無効となります。
OSC3発振回路を原振とする場合は、プログラマブルタイマを使用する以前にOSC3の
発振をONさせる必要があります。
なお、OSC3発振回路をONにしてから発振が安定するまでに、数msec~数10msecの時
間を必要とします。したがって、プログラマブルタイマのカウント開始はOSC3発振
のONの後、充分な待ち時間をおいてから行ってください。(発振開始時間は発振子、
外付け部品によって変動します。"7電気的特性"に発振開始時間の一例を示しますの
で参照してください。)
イニシャルリセット時、OSC3発振回路はOFF状態に設定されます。
(2) プリスケーラ分周比の選択
それぞれのプリスケーラの分周比を4種類の中から選択します。この選択は、プリス
ケーラ分周比選択レジスタPSC00/PSC01(タイマ0)、PSC10/PSC11(タイマ1)によって
行われ、設定値と分周比とが表5.11.3.1に示すとおり対応しています。
表5.11.3.1 プリスケーラ分周比の選択
PSC11 PSC10
PSC01 PSC00 プリスケーラ分周比
1 1 原振クロック/64
1 0 原振クロック/16
0 1 原振クロック/ 4
0 0 原振クロック/ 1
レジスタPRUN0(タイマ0)、PRUN1(タイマ1)に"1"を書き込むことによって、原振クロ
ックがプリスケーラに入力されます。これによって、選択した分周比のクロックが
タイマに入力され、タイマがダウンカウントを開始します。
なお、16ビットモードを選択している場合は、レジスタPSC00/PSC01によって原振ク
ロックの分周比が選択され、レジスタPSC10/PSC11の設定は無効となります。
5.11.4 タイマモード
タイマモードはプリスケーラの出力を入力クロックとしてダウンカウントを行うモードで
す。
このモードは、OSC1またはOSC3発振回路を原振として一定周期ごとにカウントを行うタイ
マとして動作します。
タイマの基本的な動作と制御については"5.11.2 カウント動作と基本モード設定"を、原
振とプリスケーラの設定については"5.11.3 入力クロックの設定"をそれぞれ参照してく
ださい。
5.11.5 イベントカウンタモード
タイマ0には、K10入力ポート端子に外部クロック(EVIN)を入力してからカウントを行うイ
ベントカウンタ機能があります。この機能は、タイマ0カウンタモード選択レジスタEVCNT
に"1"を書き込むことによって選択されます。
イベントカウンタモードを選択した場合は、8ビットモードではタイマ0がイベントカウン
タ、タイマ1が通常のタイマとして動作します。また、16ビットモードではタイマ0とタイ
マ1が1チャンネルの16ビットイベントカウンタとして動作します。
イベントカウンタモードでは、外部からタイマ0にクロックが供給されるため、レジスタ
PSC00/PSC01の設定は無効となります。
ダウンカウントのタイミングは、タイマ0パルス極性選択レジスタPLPOLによって、立ち下
がりエッジまたは立上りエッジのどちらかが選択できます。レジスタPLPOLに"0"を書き込
んだ場合が立ち下がりエッジ、"1"を書き込んだ場合が立ち上がりエッジとなります。
イベントカウンタモードにはこのほかに、外部クロック(EVIN)入力に対してチャタリング
等のノイズを除去するノイズリジェクタ付加機能があります。この機能はタイマ0機能選
択レジスタFCSELに"1"を書き込むことによって選択されます。
ノイズリジェクタ付きを選択した場合は確実なカウントを行うために、LOWレベル/HIGHレ
ベル共に0.98msec以上のパルス幅を確保する必要があります。(ノイズリジェクタは、K10
入力ポート端子の入力レベルが変化してから2度目の内部2,048Hz信号の立ち下がりエッジ
にて、カウンタへのクロック供給を許可します。したがって、確実に除去できるパルス幅
は0.48msecとなります。)
イベントカウンタモードは、入力クロックが外部クロック(EVIN)となること以外はタイマ
モードと同等です。
カウントの基本的な動作と制御については"5.11.2 カウント動作と基本モード設定"を参
照してください。
5.11.6 パルス幅測定タイマモード
タイマ0には、K10入力ポート端子に入力される信号(EVIN)の幅を測定するパルス幅測定タ
イマ機能があります。この機能はタイマモード(EVCNT="0")において、タイマ機能選択レ
ジスタFCSELに"1"を書き込むことによって選択されます。
パルス幅測定タイマモードを選択した場合は、8ビットモードではタイマ0がパルス幅測定
タイマ、タイマ1が通常のタイマとして動作します。また、16ビットモードではタイマ0と
タイマ1が1チャンネルの16ビットパルス幅測定タイマとして動作します。
測定対象とする入力信号(EVIN)のレベルは、タイマ0パルス極性選択レジスタPLPOLによっ
て、LOWレベルまたはHIGHレベルのどちらかが選択できます。レジスタPLPOLに"0"を書き
込んだ場合がLOWレベル幅測定、"1"を書き込んだ場合がHIGHレベル幅測定となります。
パルス幅測定モードは、入力クロックがK10入力ポート端子に入力される信号(EVIN)のレ
ベルによって制御されること以外はタイマモードと同等です。
カウントの基本的な動作と制御については、"5.11.2 カウント動作と基本モード設定"を
参照してください。