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nac120.doc
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Text File
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1980-01-02
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10KB
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260 lines
/*** Nifty Autopilot Commands v1.20 for MOPTERM・v0.97j ***/
ユーザーズマニュアル
1.はじめに
MOPTERMのオートパイロットは難しい、とよく言われます。僕もそう感じていま
した。MOPTERMにはMOPTERM.SYNというオートパイロット文法書が付いていますが、
あれを読んでオートパイロットが組める人はかなり限られていると思います。
初心者でもオートパイロットを使いこなせるように出来ないものか、NACはそ
ういう発想で生まれました。
2.ファイル説明
1)NAC v1.20 の本体
NAC120.DOC このドキュメント。
SETUP.PLM 環境設定モジュール。
NAC120.PLM コマンド定義モジュール。
2)CCSファイル
CcsCpy用の切り出しファイルで、CcsCpyの『-x』オプションの後このファイルを
指定することで、さまざまな種類のファイルをCcsCpyで見ることが出来ます。
NIFTY.CCS NACで保存したログをCcsCpyで見る時、余分な物を消して見
るためのCCSファイル。色設定は僕の好みです。
NACDOC.CCS NAC120.DOCをCcsCpyで見るためのCCSファイル。NAC120.DOCと
同じディレクトリに置いて下さい。
PLT.CCS オートパイロットをCcsCpyで見るためのCCSファイル。
3)サンプル
僕が実際に使っているNACファイルや、頻繁に使うであろうパイロットファイ
ルをサンプルとして入れておきます。
LOGIN.NAC ログインする。
LOGOUT.NAC ログアウトする。
DOWNMAIL.NAC 未読メールをダウンし、15番以降のメールを削除する。
RTCIN.NAC RTに入って挨拶する。
RTCOUT.NAC RTを抜ける。
DOWNLOG1.NAC 会議室のログを取る、その1。
DOWNLOG2.NAC 会議室のログを取る、その2。
DOWNLOG3.NAC 会議室のログを取る、その3。
UPMES.NAC 書き込みのオートアップ。
LOGIN.PLM SETUP.PLMとこれをくっつけてLOGIN.PLTを作って下さい。
LOGOUT.PLT ログアウトする。
RTCIN.PLT RTに入って挨拶する。
RTCOUT.PLT RTを抜ける。
NIFTY.PLT ログインして、未読メールと3つのフォーラムの未読を処理し
てからログアウトする。
3.NACの構成
NACはオートパイロットを3つの部品(モジュール)に分けました。部品のフ
ァイルは拡張子が『.PLM』または『.NAC』で、完成品のパイロットファイルは拡張
子が『.PLT』です。
部品の一つ目は環境設定モジュール、SETUP.PLMです。
ここでは通信速度などMOPTERM内部の設定を行います。また、あらかじめ電話番
号やID・パスワードをここに書いておくことで、NACファイルの中で短縮文を
使うことが出来ます。
最初に各ユーザーがそれぞれ自分用にSETUP.PLMを書き換えておく必要がありま
す。一度自分用の環境設定モジュールを作ってしまえば、あとからこの部分をいじ
る必要はほとんどありません。
部品の二つ目はコマンド定義モジュール、NAC120.PLMです。
ここではNACで使えるコマンドの働きを定義しています。NACを普通に使う
ぶんにはこの部分をいじる必要はありません。
部品の三つ目はNACファイルです。NACファイルは拡張子が『.NAC』のファ
イルです。
このNACファイルに制御コマンドを記述することで、オートパイロットで何を
するかを指定します。
4.NACの使い方
まずSETUP.PLMとNAC120.PLMをくっつけてNAC.PLMを作ります。
SETUP.PLM + NAC120.PLM → NAC.PLM
自分用に書き換えたSETUP.PLMをMOPTERMのメモに読み込みます。次にNAC120.PLM
をメモに読み込みます。そして『NAC.PLM』のファイル名でセーブします。NAC.PLM
の中身は前半が環境設定モジュール、後半がコマンド定義モジュールになっている
はずです。順番は逆になってはいけません。
NACではこういった、MOPTERMのメモを使ってファイルをくっつける操作を頻
繁に行いますから、この手順をマスターして下さい。
NAC.PLMにNACファイルをくっつけて、オートパイロットを作ります。この時
拡張子は必ず『.PLT』にして下さい。例えば、
NAC.PLM + LOGIN.NAC → LOGIN.PLT
NAC.PLM + LOGIN.NAC + DOWNMAIL.NAC
+ DOWNLOG1.NAC + LOGOUT.NAC → NIFTY.PLT
必ず一番最初がNAC.PLM、そしてNACファイルを読み込んだ順にそのNACフ
ァイルに書かれた制御コマンドが実行されます。
5.環境設定
1)短縮文
環境設定モジュールSETUP.PLMのATコマンド+電話番号・ID・パスワードを
自分用に書き換えて下さい。電話番号はサンプルには6つありますが1つ書けば
充分です。ここであらかじめ短縮文を設定しておけば、NACファイルでは短縮文
を書くだけで済みます。また短縮文を設定していない電話番号などでも、NACフ
ァイルで直接その番号を書くようにすれば、オートパイロットで使えます。
2)MOPTERMの設定
SETUP.PLMではMOPTERMの全設定を行っています。設定値は自分の好みで変えて下
さい。設定コマンドや設定値の意味は、MOPTERM付属のMOPTERM.SYNを参照して下さ
い。
3)デフォルトの設定値
SETUP.PLMに最初に書かれたままの設定では、MOPTERMとATコマンドの設定は、
9600bps端末速度固定・RS/CSフロー制御・MNP4になっています。ATコ
マンドはOMRONのMD24FS5に合わせてあります。ATコマンドについて
は各モデムのマニュアルを参照して下さい。
6.制御コマンド
1)LOGINコマンド
LOGIN({ATコマンド 電話番号},{ID},{パスワード});
例:LOGIN(Tel1,ID1,PS1);
例:LOGIN({ATX4%C0&E1\V2\J0\Q2\N3DT 044-755-4466},{PEE01022},{PASSWORD});
LOGINはFENICS-ROAD1/2を自動的に判別し、NIFTYにログインするコマンド
です。1番目の例では環境設定で電話番号・ID・パスワードを事前に設定してあ
るので、{}括弧が取れていることに注意して下さい。
2)LOGOUTコマンド
LOGOUT;
例:LOGOUT;
LOGOUTはFENICS-ROAD1/2を自動的に判別し、NIFTYをログアウトするコマ
ンドです。
3)GO
GO({場所});
例:GO({FFMHOB});
例:GO({MAIL});
GOコマンドはNIFTY内の指定した場所やフォーラムへ行くコマンドです。NIFTY
のGOコマンドとほぼ同じですが、さらにメニュー表示・ページ制御・改ページ制御
を全てオフにします。
4)DOWNLOGコマンド
command({ドライブ名:});
command({CD ディレクトリ名});
DOWNLOG({フォーラム名},{ファイル名});
例:command({B:});command({CD \LOG\FTOWNS1}); DOWNLOG({FTOWNS1}, {FTW1});
DOWNLOGは指定したフォーラムの未読をB-PLUSでダウンロードし、
TEMPLOG.LOGというファイルに付け加えると同時に、会議室ごとのファイルにも付
け加えます。
DOWNLOGコマンドで作られるファイルは全てカレントディレクトリに作成
されます。そのため事前にカレントドライブ・カレントディレクトリを指定してや
ります。
会議室ごとのファイルの名前は”ファイル名+会議室番号+.LOG”です。会
議室番号は2桁ですからファイル名は6文字以内でないといけません。僕はファイ
ル名は4文字で統一するようにしています。
フォーラムごとにディレクトリを作ってあるのは僕の趣味です。全部1つのディ
レクトリにまとめてしまってもいいですが、後々のファイル管理を考えるとフォー
ラムごとに分けた方がいいでしょう。
DOWNLOGコマンドは大変便利ですが、一回のオートパイロットで回るフォ
ーラムは5つ程度に抑えて下さい。未読のある会議室の数が多いとMOPTERMの作業
領域不足でオートパイロットが途中で停止することがあります。
5)DOWNMAILコマンド
DOWNMAIL({ファイル名},{メール番号});
例:DOWNMAIL({B:\MAIL\MAIL},{15});
例:command({DEL B:\MAIL\MAIL});DOWNMAIL({B:\MAIL\MAIL},{15});
DOWNMAILは読んでいないメールをB-PLUSでダウンロードし、指定
したメール番号以降のメールを全て削除します。この時指定したファイル名で、メ
ール処理の前と後の2回、メール一覧を保存します。
ダウンロードしたメールのファイル名は”ファイル名+メール番号.MAL”で
す。メール番号は2桁ですからファイル名は6文字以内でないといけません。
DOWNMAILはメールボックスが24個の場合を想定しています。メールボ
ックスが50個に拡張してあって、25番以降に未読メールがあったとしても、ダ
ウンロードは行われません。
またB-PLUSでダウンロードしている最中にメールが送られた場合、メール
番号がずれてしまうので、ダウンロードしたメールが消えてしまう可能性がありま
す。運用には充分気をつけて下さい。
6)RTCINコマンド
RTCIN({チャンネル},{挨拶});
例:RTCIN({1},{はろっ>ALL});
RTCINコマンドは指定したチャンネルのRTに入り、エコー表示をオフにし
て、RTにいるユーザーのリストを表示してから、挨拶をします。
7)RTCOUTコマンド
RTCOUT;
例:RTCOUT;
RTCOUTはRTから抜けるコマンドです。
8)UPMESコマンド
UPMES1({フォーラム名},{会議室番号});
send({ファイル名});
UPMES2;
例:UPMES1({FTOWNS1},{15});send({B:\MES\UPFILE.MES});UPMES2;
UPMESは3つのコマンドがひとまとまりになったコマンドです。指定したフ
ォーラムの指定した会議室に書き込みをアップします。書き込みのタイトルやどの
書き込みへのコメントか、あるいはメッセージなのかといったことは書き込みファ
イルの中で指定します。そのため書き込みファイルは次の書式の通りに書かれてい
ないといけません。
UPFILE.MESの書式1--------------------------------------------------------
RE:222 (これは#222へのコメントの場合)
SUB:オートアップは (タイトル)
本文・・・・
・・・・本文 (最後に/Eはつけないこと)
UPFILE.MESの書式2----------------------------------------------------------
RE:NO (これはメッセージにする場合)
SUB:オートアップは
本文・・・・
・・・・本文
7.NACの著作権
オートパイロットというのは自分で使いやすいように手を加えていくものです。
そんな物に著作権を主張するのはナンセンスです。
NACは著作権を完全に放棄して、public domainとします。NACを改造した
り、NACに手を加えた自分のオートパイロットを発表したり、NACの一部また
は全部を転載・配付するのも自由です。売ったり、雑誌等に載せたりしてもかまい
ません。
8.最後に
MOPTERMの作者モップさん、CcsCpyの作者KDさん、そしてMOPTERMのオートパイ
ロットを発表して下さった全ての方に感謝します。
PEE01022 Dante(大友 穣)