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333MHz版G3マック9月上旬に登場 メモリー,PCIスロット数の拡張性を強化 [Monday, August 17, 1998 松野 浩之=日経MAC] アップルコンピュータは98年8月17日,現在最速の動作周波数333MHz版「PowerPC 750(G3)」を搭載したハイエンド・モデル「Power Macintosh G3 MT 333」とサーバー機「Macintosh Server G3 333」を発表,それ以外のモデルのラインナップも一新した。 新G3シリーズに搭載するCPUの動作周波数は,デスクトップ型が266MHzと300MHzの2モデル,ミニタワー型が300MHzと333MHz,そしてサーバーが333MHz。CPU以外もハード・ディスクやメモリーの容量が向上するなど,全体的に価格性能比が向上した。 300MHzのCPUを搭載する2モデルはZIPドライブを装備,また300MHzのCPUを搭載するミニタワー型のモデルはAV入出力機能を標準で持つ。 これまでG3シリーズの弱点と言われていた拡張性に対して,最大搭載メモリーを増やす,PCIスロット数を拡張するボードに対応するなどといった対策をしたのがこの新ラインナップの特徴だ。 G3シリーズのDTモデルは8月下旬,MTモデルおよびServer G3 333は9月上旬の出荷予定。各モデルの価格はオープンだが,予想実勢価格は上位機種から順に40万円代前半,30万円台前半,20万円台後半,20万円台前半。またServer G3 333は60万円台中頃と予想される。 CPU以外のスペックも全体的に向上 新G3シリーズのきょう体は,従来のモデルと同じものを使用する。動作周波数333MHz版PowerPC 750を搭載する最上位モデルとMacintosh Server G3 333は,Wide Ultra SCSIのPCIカードとハード・ディスクを内蔵する。 全モデルとも搭載するOSはMac OS 8.1,内蔵ハード・ディスクはHFS Plusでフォーマットして出荷する。 新シリーズでは,全体的に,CPU動作周波数の向上だけではなくメモリーやハード・ディスクの容量なども増やした。ロジックボード上のビデオ・チップも変更,従来のカナダATI Technologies社(http://www.atitech.com/)「3D RAGE II」から,より高性能な「3D RAGE PRO」にした。 この新ラインナップの登場でユーザーは,従来とほとんど同じコストで総合的に高い能力を持ったマックを手に入れることが可能になる。新しいマックの購入を考えているユーザーは,型落ちによる値崩れが予想される現行モデルとの比較が必要となる。 メモリー,PCIの拡張性を強化 今回発表した5モデルの最大の特徴は,従来G3シリーズの弱点と言われていた本体の拡張性に対して,本体のROMを少し書き換えることにより2つの改良を施したことだ。 1つ目の改良点は,最大搭載可能メモリーの増加だ。G3シリーズのロジックボードはメモリーの拡張スロットを3つしか持たない。これまでは,1つのスロットに差せるメモリーは128MBだったため,最大搭載メモリーは128MB×3の384MBに制限されていた。今回の新モデルでは,1スロットに256MBのメモリーまで対応するため,最大搭載メモリーは768MBに増加した。 2つ目の改良点は,サード・パーティーによるPCIスロットの数を増やすPCI拡張ボードをサポートしたことだ。アップルが動作を確認したのは米Second Wave社(http://www.2ndwave.com/,日本代理店アイ・エム・エム・イー,03-3423-5340,http://www.imme.co.jp/),米SBS Bit3社(http://www.bit3.com/,日本代理店ソリトンシステムズ,03-3356-5561,http://www.soliton.co.jp/ ),米MAGMA社(http://www.magma.com/,日本代理店オービット,03-5486-7021,http://www.musetex.co.jp/)の3社の製品。 各社,増設するスロット数や本体形状によっていくつかの製品を用意する。3つのPCIスロットしか持たないG3シリーズに泣かされてきたユーザーにとっては,うれしい改善と言える。ただし,これらの製品はアップルが正式に動作保証やサポートをするわけではなく,「マック本体のROMを書き換えるなど,積極的に開発に協力した」だけ。動作保証やサポートは,製品を開発/販売したサード・パーティーによるものになる。「3つのPCIスロットでは足りない」というユーザーの声に対するアップルの回答と言える。 期待通りのハイ・パフォーマンス 今回新しく投入したCPU,333MHz版PowerPC 750を搭載する最上位モデルのベンチマーク・テストを行った。 使用したのは米Symantec社の「System Info 3.5」。ディスクについては,System InfoがHFS Plusに対応していないため,100MBのファイルとフォルダのコピーにかかる時間を計測した。 CPU,FPUについては,DT 233の約1.4倍,MT 300の約1.1倍と動作周波数の引き上げ率に見合った期待通りの好結果が得られた。 ビデオについても,旧機種と比較してMT 300の約1.4倍と大幅にパフォーマンスが向上した。今回採用した3D RAGE PROの能力が反映された形だ。 ディスク性能は,旧G3 MT 266と比較すると,3分の2以下の速度でファイルとフォルダのコピーが可能だ。 |
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