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バイヤーズガイド:ディスプレイ
1600×1200ドット表示にはボードが必要

[Monday, April 13, 1998 佐藤 千秋=日経MAC]

ディスプレイの選択のポイントとして挙げられる主要項目は,画質と価格のほかに,表示領域と調整機能だ。

PCIのマックの表示能力は,「Twin Turbo 128」を内蔵した9600シリーズを除き,G3ですら1600×1200ドット,256色表示にとどまる。今回紹介した19〜21インチ・サイズのマルチ・スキャン・ディスプレイの性能をフルに引き出すには,マックが持つビデオ回路ではいささか力不足かもしれない。

1600×1200ドット表示可能なディスプレイを購入し,そのフルカラー表示で使用する場合は,ビデオ・ボードも同時に入手し,マックに組み込まなければならない。1600×1200ドットの領域を1677万色で表示できるボードを記事中には掲載しているので,参考にしていただきたい。

精細さや見やすさも重要なポイント

アパーチャー・グリル,シャドウ・マスクのいずれにも,青,緑,赤を表示する最小単位がある。この色の“もと”が並ぶ間隔をドット・ピッチと呼ぶ。この値が小さいほど,細密な表現が可能となる。20インチ前後のディスプレイで1280×1024ドット表示させるなら,ドット・ピッチは0.28〜0.3mm程度でよい。ビデオ・ボードを組み込んで1600×1200ドット表示させる場合は,0.25〜0.26mmのドット・ピッチが必要だ。この値は,カタログなどにも記載されているはずなので,確認は容易である。

画面のちらつきの問題は,水平,垂直周波数を見ればよい。1600×1200ドット表示は,VESA(米Video Electronics Standards Association)が3種類の規格を標準化している。それらは,水平93.8kHz×垂直75Hz,同100k×80Hz,同106.3k×85Hz。水平,垂直周波数とも,高いほどちらつきが気にならなくなる。長時間ディスプレイに向かって,仕事をしなければならないユーザーは,高い周波数モードに対応したディスプレイとビデオ・カードを選び,そのモードで使ったほうが疲労が少ないだろう。


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この記事は、日経MAC98年5月号(98年4月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Wed, May 20, 1998 at 4:24:45 PM.
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