Back to Home
T o p
ホット・ニュース
ホット・ニュース

ホット・ニュース
ホット・ニュース

バイヤーズ・ガイド
バイヤーズ・ガイド

日経MACレポート
日経MACレポート

記者の目
記者の目

日経MACから
日経MACから


Nikkei MAC CD目次
Nikkei MAC CD目次

NIKKEIMAC.COM
NIKKEIMAC.COM

日経BP社 BizTech
日経BP社 BizTech

日本でもiMacとPB G3発表会
原田社長自ら新戦略を記者に説明

[Thursday, May 7, 1998 佐藤 千秋,松野 浩之=日経MAC]

(4486bytes) アップルコンピュータ(http://www.apple.co.jp/)は98年5月6日,PowerPC 750を搭載した新型「PowerBook G3」(5月下旬から6月上旬出荷で20万円台後半から70万円台前半)とコンシューマー向け一体型機「iMac」(「アイマック」と発音,8月下旬出荷,10万円台後半),カラーTFT液晶ディプレイ「Apple Studio ディスプレイ」(5月下旬出荷,20万円台後半)を発表した。同時に原田永幸社長自ら新戦略を語った。

新商品戦略を発表,OS戦略はWWDCで

アップルの新しい製品戦略は,プロフェッショナルとコンシューマーに対して,それぞれデスクトップとポータブルの製品を投入していくというもの。プロフェッショナル向けのデスクトップはすでに発表されている「Power Macintosh G3」シリーズ,プロフェッショナル向けポータブルが本日発表された「PowerBook G3」となる。コンシューマー向けのデスクトップ製品が今回発表された新型きょう体の一体型マック「iMac」である。コンシューマー向けのポータブル製品については99年に出荷される予定だ。

OSを含めたソフトウエア戦略については,5月11日に米国で開催される開発者会議「World Wide Developers Conference」(WWDC)で発表される。つまり,5月6日に米国で発表された内容と同じだった。

世界最高速を更新,新PowerBook G3

今回,プロフェッショナル向けのポータブル製品として発表された「PowerBook G3」シリーズは,CPUにPowerPC G3を搭載,新設計のマザー・ボードと新デザインのきょう体を採用した(詳細はhttp://www.nikkeimac.com/report/pbg3/index.hts)。

(17k)

発表会場に展示されたPowerBook G3。左がハイエンド機のPowerBook G3 292/14"。右はミッドレンジの同250/13"

米国ではBTO(Built to Order)で多彩なオプションが選べるが,日本では4つのモデルに絞って出荷する(表)。

●表 PowerBook G3のラインナップ
製品名のカッコ内は,メモリー容量/ハード・ディスク容量/ビデオRAM容量(MB)/内蔵20倍速CD-ROM装置/E=10BASE-T Ethernetポート/M=内蔵K56flexモデム/FD=内蔵フロッピー・ディスク装置

PowerBook G3 292/14"(64MB/HD8GB/4V/20×CD/E/M/FD)

  • 70万円台前半
  • PowerPC 750/292MHz
  • 2次キャッシュ1MB/146MHz
  • 14.1インチTFT/1024×762ドット

PowerBook G3 250/13"(32MB/HD4GB/4V/20×CD/E/M/FD)

  • 50万円台前半
  • PowerPC 750/250MHz
  • 2次キャッシュ1MB/125MHz
  • 13.3インチTFT/1024×762ドット

PowerBook G3 233/13"(32MB/HD2GB/4V/20×CD/E/M/FD)

  • 30万円台後半
  • PowerPC 750/233MHz
  • 2次キャッシュなし
  • 13.3インチTFT/1024×762ドット

PowerBook G3 233/14"(32MB/HD2GB/2V/20×CD/E)

  • 20万円台後半
  • PowerPC 750/233MHz
  • 2次キャッシュなし
  • 12.1インチDSTN/800×600ドット

基本的なスペックの紹介の後に行われたデモでは「Macromedia Director」上でムービーを再生,300MHz動作のPentiumIIを搭載したWindowsNT機と速度を競った。結果はPowerBook G3の圧勝,世界最高速ノートの実力を証明した。

コンシューマーに「iMac」で再挑戦

アップルは,「Performa」シリーズの打ち切りで事実上で撤退していたコンシューマー市場に再チャレンジする。その第一歩が,今回発表された一体型デスクトップ「iMac」だ(詳細はhttp://www.nikkeimac.com/hotnews/9805/imacphoto.hts)。8月に世界同時出荷される。

新たに金型を起こした球形に近いきょう体は半透明で,「デザインが良いマック」の評判を取り戻すもの。CPUにPowerPC 750 233MHz,24倍速CD-ROM装置や4Mbpsの赤外線(IrDA)ポートなどの最新技術を搭載する半面,SCSI,フロッピー・ディスク装置,シリアル・ポートを省き,価格を1299ドル(日本では10万円台後半)に抑えた。ADB(Apple Desktop Bus)ポートも廃止され,IBM PC AT互換機の次世代周辺機器接続バスUSB(Universal Serial Bus)に転換し,そこにキーボードやマウスを接続する。

日本では1仕様のみ販売される。アップルは,「iMac」が価格を安くするために性能を抑えたパソコンではないと主張。十分な性能と使いやすさ,さらに魅力的なデザインを備えた未来のパソコンであることを強調した。ただ米Appleの発表会で紹介されたiMacの実機はなく,会場に設置されたスクリーンに本体のムービーと画像が映し出されるにとどまった。

また99年には,コンシューマー向けポータブル製品を投入すると発表。アップルが継続的にコンシューマー市場を開拓していくことを約束した。

斬新なデザインのディスプレイ

アップルは,斬新なデザインの液晶ディスプレイ「Apple Studioディスプレイ」も発表,20万円台後半で5月下旬に出荷される。この製品は,半透明のきょう体で,ビデオ入力端子という液晶ディスプレイとしてはユニークな機能を持つ。

日本でも98年内にApple Store開設

原田社長は,現在のアップルが好調な業績を残していることを強調。さらに98年前半までを「収益体質の再確立」の時期であったと分析し,98年後半からは「成長するための戦略」を実現する時期にしたいと語った。

特に流通政策については,日本でもApple Storeの開設する予定だと発表,98年内開始を目指しインフラを構築中だという。

■

日経BP社 Copyright 1993-1998 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
This page was last updated on Sun, Jun 21, 1998 at 2:13:21 PM.
Site Developed by Rei Watanabe