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検索機能で特筆すべきなのはCyberdogである。「V-Twin」と呼ばれる全文検索エンジンを搭載しており，ほとんど一瞬のうちに目的のメールを探し出せる。キーワードとの関連性を推定したランクを表示してくれるのも分かりやすくてよい。通常の検索エンジンを搭載した中では，クラリスメールとCEQuickMail Proがよい。いずれもキーワードを含んだメールのタイトルをリスト表示した後，リストのダブルクリックで目的語までジャンプしてくれるため，使い勝手が良い。

「++Mail」はユニークなコンセプトが売りのソフト。++Mailには他のメールのような「仕分け」，「フォルダ」という概念はない。送受信メールはすべて内蔵のデータベースで一括管理される。仕分けは，キーワードを登録した「抽出シート」を用意し，必要な時にダイナミックに行う。

メーラーを情報管理ツールとしてとらえると，ウィルメールやNetscape Messenger，++MailのようにPIMやデータベース機能の内蔵が，今後の主流になるのは間違いない。特に++Mailは稟議（りんぎ）メールへの対応など，イントラネットを想定した先進的な機能を内蔵している。97年11月に日本語版が登場する「クラリスメール 2.0」もメール管理用にデータベースを使う。1.1とは別者といえる。