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Win版Office 97とデータ互換
注意するのはフォントだけ

[Friday, June 5, 1998 田中 雄二=日経MAC]

さて,気になるファイルの互換性だが,Windows版Office 97のファイルと,マック版Office 98のファイルは,完全に互換性がある。前述の通り,Office 98はOffice 97の完全移植であるため,「ファイルのフォーマットも全く同じ」(鶴淵氏)だからだ。

今回,β版を使ってWindows版Office 97のファイルをいくつかOffice 98で読み込んでみたが,特に問題はなかった。

ただし従来と同様,フォントの問題は残る。通常Windowsでは「MS明朝」「MSP明朝」などといったWindows標準付属のフォントが使われる。Officeのファイルは,この情報をそのまま移行するため,マックで読み込んでもフォントの設定はMS明朝などのまま。フォントが無いため,OSが自動的に標準書体のOsakaに変えて表示する。このため,文書のレイアウトが崩れるケースもある。マックとWindows間でフォントを置換するテーブルのようなものは,用意されていない。

旧版,もしくは英語版のファイル・コンバートについては,記事執筆時点ではマイクロソフトもテスト中のため,どこまで互換性を保てるかはまだ分からない。Windows版のOffice 97でも,旧版で作成したマクロがうまく動作しないといったケースもあるようだ。β版Word 98のファイル書き出しダイアログには,図のようなポップアップ・メニューがある。旧版ファイルもある程度はサポートしているようだが,製品版を入手次第,検証を行いたいと思う。

(2766bytes) Word 98のファイル書き出しフォーマット。下位バージョンの互換性も考慮しているようだ

なおWord 98に関してだが,Windows環境でも「Word 98」という製品が98年3月に出荷されている。Windows版のWord 98は,新版のWindows版かな漢字変換などを備え,それとの連携機能などが盛り込まれている。しかし,マック版のWord 98はWindows版Word 97の移植のため,Windows版Word 98が持つ機能は,当然使えない。しかし,ファイルのフォーマットはWindows版のWord 98もWord 97と同じであるため,読み書きが可能となっている。

このほか,リアルタイムにヘルプやTipsを表示してくれる「オフィス・アシスタント」も日本語化された。オフィス・アシスタントでは,日本語で質問を入力すると,それ対する答えを返してくれる。

(10k)
インタラクティブなヘルプ機能「オフィス・アシスタント」も日本語化。
日本語で質問をすると,それに関連したヘルプ項目を表示してくれる

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この記事は、日経MAC98年7月号(98年6月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Sun, Jun 21, 1998 at 2:22:14 PM.
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