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Web サーバーがない場合に、ファイアウォールを通してクライアントにコンテンツをストリーム配信するには、Windows Media サーバー コンポーネントで HTTP ストリーム配信を有効にします。通常、HTTP ストリーム配信はポート 80 を使い、ほとんどのファイアウォールはポート 80 を閉鎖していないので、ファイアウォールを通してストリームを配信する場合に有用です。
Windows Media サーバー コンポーネントには、Windows Media ステーション サービスと Windows Media ユニキャスト サービスという 2 つのストリーミング サービスがあります。Windows Media サーバー コンポーネントに対して HTTP ストリーム配信を使うように構成できますが、HTTP ストリーム配信を使用できるのは一度に 1 つのサービス (Windows Media ステーション サービスまたは Windows Media ユニキャスト サービス) だけです。ポート 80 にバインドできるサービスは 1 つだけだからです。
Windows Media ストリーミング サービスで HTTP を使ってストリーム配信する場合、同じコンピュータで HTTP サーバーを実行することはできません。Windows Media ストリーミング サービスと HTTP サービスはどちらもポート 80 を使うため、競合が発生するからです。
HTTP ストリーム配信が異なるポートを使うように構成することができます。このように構成すると、Windows Media サーバー コンポーネントと別の HTTP サービス (IIS など) を同一のコンピュータで実行することができます。唯一の障害は、ほとんどのファイアウォールが、既定で、HTTP トラフィックにポート 80 の使用を許可することです。このため、この機能はサーバーからサーバーへの配布のために予約されており、サーバーとクライアントの直接接続にはポート 80 が予約されています。異なるポートを使う HTTP ストリーム配信の構成については、「HTTP ストリーム配信を使う」を参照してください。