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Windows Media サービスでは、クライアントが Windows Media サーバーからデータ パケットを受け取る方法を説明する場合に、"ユニキャスト" および "マルチキャスト" という用語を使います。
ユニキャストは、クライアントとサーバーの間のポイント ツー ポイントの接続です。この場合、"ポイント ツー ポイント" とは、各クライアントが、サーバーから個別のストリームを受信することを意味します。ユニキャスト ストリームは、要求したクライアントのみに送信されます。
ユニキャスト ストリームは、次のどちらかの方法でクライアントに配信されます。
マルチキャストは、マルチキャスト対応ネットワークで配信されるコンテンツ ストリームです。この場合、ネットワーク上のすべてのクライアントは同一のストリームを共有します。この方式で ASF コンテンツをストリーム配信する最大の利点は、ネットワークの帯域幅を節約できることです。
ネットワークの各セグメントに Windows Media サーバーをセットアップすると、マルチキャストを利用できるネットワーク領域を拡大することができます。これを、サーバー間の配布といいます。サーバーからのマルチキャストの一部として、単一のストリーム (マルチキャスト ストリーム) を、ほかのネットワーク セグメントにある Windows Media サーバーに配布できます。次に各サーバーは、その配布されたストリームを、ユニキャストまたはマルチキャストによってそれぞれのネットワーク セグメントに提供します。これは、"再配布" と呼ばれます。サーバーから別のサーバーに配布することによって、マルチキャストに対応していないルーターの向こう側のクライアントも、そのストリームを受信できます。この方式は、ファイアウォールを通過する場合にも利用できます。
マルチキャストを行うには、Windows Media サービスの管理者は、"ステーション"、"プログラム"、および "ストリーム" の 3 つの項目を作成する必要があります。ステーションは、そのストリームへの接続を必要とするクライアントに、参照先を提供します。プログラムは、ステーションを通してブロードキャスト配信されるコンテンツ項目を編成します。ストリームは、実際のコンテンツです。これら 3 つすべてを作成すると、Windows Media アドミニストレータにより .asx ファイルが作成されます。クライアントはこのファイルにより、ステーションの正しい IP アドレスにリンクされます。この .asx ファイルは "アナウンスメント" とも呼ばれます。アナウンスメント ファイルは、Web ページからリンクさせたり、ネットワーク上の公開された共有場所に置いたり、あるいは、電子メールでユーザーに送信することもできます。