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RAIDで大量データも怖くない [Wednesday, December 17, 1997 加藤 小也香=日経MAC] さて,次に増設したのがRAID(Redundant Array of Independent Disks)だ。RAIDはハード・ディスクを複数台並べてパフォーマンスや信頼性を向上させる装置のことで,ディスクアレイとも呼ばれる。専用ハードウエアを使った製品は非常に高額なので,今回はマックに接続したハード・ディスクをソフトウエアでコントロールするソフトウエアRAIDにする。 RAIDには,RAID-0はストライピング,RAID-1はミラーリング注),といった具合にレベル0からレベル5まで定義があり,今回は2台のハード・ディスクをつないで1台の超高速ハード・ディスクとして使うRAID-0,すなわち「ストライピング」が目的だ。 この条件で探したところ,ハード・ディスクにはインタフェースがUltra SCSI Wide タイプ,回転数が1万回転/分,容量が4.5GBの米Seagate Technology社製「Cheetah ST-34501W」を2台,SCSIカードにはUltra SCSI Wideタイプのコネクターを2基装備する米Adaptec社の「PowerDomain 3940UWD」が最適と判断した。BOOSTERを開発したインタウェアによると「PowerPC 750とPower Domainシリーズの相性は悪く,接続したハード・ディスクは起動ドライブとして使えない」。ちょっと残念。しかしRAID上に大容量画像データなどを置いて処理する場合に十分高速化できるはず,と考えた。事実,冒頭のグラフのようにのように,読み通りになった。ソフトウエアにはRAID-0/1のみをサポートする米Adaptec社の「REMUS LITE」を採用した。何を隠そうこれはRAIDシステムを扱うパワー(03-3951-8251)でシステムとして販売されている製品と同じ構成。動作に関してはお墨付きだ。 もう1つ用意したのがファン付きの内蔵用ハード・ディスク・ケースだ。2台の超高速ハード・ディスクがフル回転した時の発熱量を考えるとファンは必須。これなら2台のハード・ディスクを親子ガメのように重ねて設置できる。ただし,8600用の内蔵用ケースは見つけられず,秋葉館にて9500シリーズ用のケースを購入。強引に取り付けることになった。ファンがブンブンうるさいが,8600に内蔵してしまえば,それほどでもない。 あとはソフトウエアをインストールして説明通り設定するだけ。まったくの初心者でもものの数分でRAIDができた。 注)ミラーリングは同内容のデータを複数のディスクに記録してバックアップとすること,ストライピングは1つのデータを複数のディスクに同時に書き込む(または読み出す)ことでトータルの転送速度を上げることを意味する。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年1月号(97年12月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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