『塗り』レイヤーと『線画』レイヤーの間にもう一枚レイヤーをつくり、『影1』とします。
アルファチャンネルから各々のパーツの選択範囲を呼び出し、一段目の影を全て『影1』レイヤーに塗っていきます。影の色はベース色より少し暗い程度です。
肌の影
肌は柔らかい感じを出すように塗ります。
影塗りの際にはブラシと消しゴムを使っています。カスタマイズはこんなカンジです↓
ブラシツールオプション
消しゴムツールオプション
それぞれ、タブレットの筆圧感知入力を使って、不透明度にチェックを入れています。これで濃淡を調節します。
服の影
服のシワなどによる、「物の落とす影」は境目をくっきりと、光源からによる影はぼんやりと塗ってやるとそれらしく見えます。
髪の影
プラシや消しゴムツールのオプションのチェックを外して、まったくぼかしのないブラシで塗っています。特に長い髪など塗る際、マウスだと作業し難いので、パスの使用もおすすめします。
一段目の影を入れたら、『影2』レイヤーを作り、同じ様に繰り返して2段目の影を塗ります。
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目の中や口の中まで肌の色がはみ出していますが、目や口は後から塗るので気にしません。
オマケ:肌の色以外の影色
最近の個人的な流行りですが、肌の色とは関係のない色で影色を塗るのが好きです。
ざっと大部分の影を肌より濃い目の色で塗ったあと、細かな部分に違う色を置いていきます。
↑肌の色と影を塗った画像です。…いきなり野郎画ですみませんが…。
別にこのままでもいいようなものですが。
ちなみに、この絵は全編乗算で作成しました。
その上に1枚レイヤーを作成し、赤紫色のブラシで細かく影を置いていきます。
レイヤーモードは『乗算』75%です。
肌の赤みが増したように思います。
正直にいうと、「紫色のスポットライトの下に立ったよう」で、自分的には「いやらしい影」だと思ってます(笑)
更にその上にもう1枚レイヤーを作り、緑青を細かく影の部分に塗ります。(上の色見本はどう見てもグレーですが、緑青を塗りました…)
レイヤーモードは『乗算』50%です。
硬質なリアル感が出たと思います。
少々失敗してもやり直しが出来るのがCGの強みなので、イロイロ試してみるのもおもしろい効果が得られるかもしれません♪