■ テキスト翻訳を行う

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Dr.SURFは前述のインターネットのWWW画面上での翻訳、訳文表示を行う機能以外に、テキスト翻訳モードを使用して、ワープロソフトやOCRソフトなどで作成された英文テキストファイルを日本語に翻訳することができます。

テキスト翻訳は、テキスト翻訳モードの対訳エディタウインドウ上で行います。対訳エディタウインドウでは翻訳対象である英文を表示する英文表示領域と、翻訳結果の訳文を表示する訳文表示領域から構成されています。さらに各領域には一文ずつ分割して表示するための「セル」という矩形の枠があります。セルはテキスト中の改行コードによって分割されます。
Dr.SURFでは対訳エディタウインドウを複数開くことができます。

 
   ↑      ↑              ↑
  文番号  英文表示領域(英文セル)  訳文表示領域(訳文セル)


テキスト翻訳は基本的に以下のステップで操作します。

1. 英文テキストファイルを開く(文末判定により一文ずつセルに分割する)

2. 必要に応じて編集する(カット、コピー、ペースト、検索/置換、前編集機能等)

※本Dr.SURF 2.0-体験版ではカット、コピー、前編集機能(品詞指定、挿入句指定、原文指定)など一部機能が制限されています。

3. 訳語をチェックする(訳語参照機能

4. 翻訳を行う

  >全文翻訳(全ての英文を一括して翻訳)

  >一文翻訳(一文ずつ別訳語を選択しながら翻訳)

  >セル指定翻訳(選択したセルのみを翻訳)

5. 対訳エディタ書類として保存、テキスト書き出し、印刷

※本Dr.SURF 2.0-体験版ではこれらの機能は使用できません。

製品版ではその他、Command+Optionキーを押しながら、英文テキストファイルをDr.SURFアイコンにドラッグ&ドロップすると、翻訳を行い、自動的に訳文入りのテキストファイルを生成する「Drop SURF機能」などがあります。
※本Dr.SURF 2.0-体験版では「Drop SURF機能」は使用できません。



 

◆ 英文テキストファイルを開く

最初に対訳エディタウインドウに英文テキストファイルを読み込みます。Dr.SURFで英文テキストファイルを開く場合は、英文一文ごとをセルに分割して読み込むための文末判定処理も実行されます。
英文テキストファイルを開くには、以下の手順で行います。

1. Dr.SURFを起動し、テキスト翻訳モードに切り替えます。

2. [ファイル]メニューから[開く]コマンド(Command+O)を選択します。

3. [開く]ダイアログボックスが表示されます。

 

 リストボックスから読み込む英文テキストファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

4. 英文一文ごとにセルに分割して読み込むための文末判定処理の方法を選択するダイアログボックスが表示されます。

 Dr.SURFは1つのセルを一文として翻訳します。そのため、1つのセル内に複数の文があると、それを一文として翻訳してしまうため、翻訳を行う前に1つのセルに付き一文ずつ分割されるように文末判定という機能を実行します。文末判定は文末のピリオドやクエスチョンマーク等に着目して、自動的に文を切り分ける機能です。

 

● 一般的な英文テキストの文末判定を行う場合は、[通常]ボタンをクリックします。

● BBSの通信のログなど、行末ごとに改行コードがある英文テキストを読み込む場合は、[改行無視]ボタンをクリックします。

● 文末判定処理を行わない場合は[スキップ]ボタンをクリックします。この場合、英文テキスト中の改行コードでセルに分割されて読み込まれます。


5. 新規に対訳エディタウインドウの英文表示領域に英文テキストが読み込まれ、英文セルの上に読み込んだテキストファイルの名前が表示されます。

文末判定処理を行うと、以下のように英文テキストが自動的に一文ごとセルに分割されて表示されます。

 

※テキストをクリップボードからペーストしたり、キーボードから入力した場合には、必要に応じて[テキスト翻訳]メニューから文末判定を実行して、一文ごとにセルに分割してください。



 

◆ 対訳エディタウインドウ上での編集機能

対訳エディタウインドウ上では以下の編集機能が使用できます。

編集機能 内容 体験版
テキストの入力 英文セルは半角1,000文字まで表示できます。また、訳文セルは16キロバイトのテキストまで表示できます。 使用可能
セルの分割/結合 英文セルは改行コードを入れるとその場所で分割されます。訳文セルは英文セルに応じて作成されます(訳文セルで改行コードを入れても分割されません)。
※ブラウザ翻訳モードやスプール翻訳モードで表示される対訳翻訳パッドではセルの分割/結合はできません。
使用可能
テキストやセルのカット テキストやセルをカットすることができます。
※ブラウザ翻訳モードやスプール翻訳モードで表示される対訳翻訳パッドではセルのカットはできません。
使用不可
テキストやセルのコピー テキストやセルをコピーすることができます。 使用不可
テキストやセルのペースト クリップボード中のテキストやセルをペーストすることができます。クリップボード中にセルがある場合、セルを選択していない状態ではペーストできません。
※ブラウザ翻訳モードやスプール翻訳モードで表示される対訳翻訳パッドではセルを選択しているとペーストできません。
使用可能
セルの挿入ペースト クリップボード中のセルをテキストカーソルが表示されているまたは選択しているセルの上または下に挿入します。
※ブラウザ翻訳モードやスプール翻訳モードで表示される対訳翻訳パッドでは挿入ペーストできません。
使用可能
ドラッグ&ドロップ テキストやセル(英文/訳文セルが両方選択されている状態)をドラッグ&ドロップで移動/複製できます。 一部使用不可
検索/置換 [編集]メニューの[検索/置換]コマンド(Command+F)で表示されるウインドウでテキストの検索、置換が可能です。 使用可能
品詞指定 コマンドパレットの[品詞指定]ポップアップメニューまたは[テキスト翻訳]メニューの[品詞指定]サブメニューから、翻訳前に単語の品詞を指定することができます。 使用不可
挿入句指定 コマンドパレットの[挿入句指定]ボタンまたは[テキスト翻訳]メニューの[挿入句指定]コマンドから、翻訳前に同格表現など、挿入句の場所を指定することができます。 使用不可
原文指定 コマンドパレットの[原文指定]ボタンまたは[テキスト翻訳]メニューの[原文指定]コマンドから、翻訳前に訳文にアルファベットのまま表示する場所を指定することができます。 使用不可
文末判定 一文ごと1つのセルに収まるよう文末を判定し、分割する機能です。テキストファイルを開く場合は自動的に行われますが、テキストを入力した場合やペーストした場合などは必要に応じて実行します。 使用可能



 

◆ 訳語参照機能を使用する

英文セル中のテキストの中の単語の訳語を簡単な操作で表示させることができます。

訳語を表示させたい英単語(または複合語)を選択し、Commandキーを押しながらクリックすると、以下のように訳語が表示されます。

 



 

◆ 全文翻訳を行う

翻訳する準備が整ったら、まず全文翻訳を行い、全体のイメージを把握します。全文翻訳は全ての英文セルを一括して翻訳する機能です。

全文翻訳は、以下の手順で行います。

1. 全文翻訳を行う対訳エディタウインドウをアクティブにし、翻訳する英文テキストが、英文一文ごとにセルに分割されていることを確認します。1つのセルに複数の文が表示されている場合は、[テキスト翻訳]メニューの[文末判定]コマンドを実行する、または英文の文末にテキストカーソルを表示させ、Returnキーを押してセルを分割してください。

2. 訳文表示領域に必要な訳文データが表示されていないことを確認します。全文翻訳を実行すると、訳文表示領域内のテキストがすべて消去され、翻訳された訳文が順次表示されていきます。

3. コマンドパレットの「全文翻訳]ボタンをクリックする、または[翻訳]メニューから[全文翻訳]コマンド(Command+H)を選択します。[全文翻訳]を実行したときに、訳文表示領域にテキストが表示されている場合は、そのテキストの消去を確認するダイアログボックスが表示されます。

 :[全文翻訳]ボタン

4. 文番号「1」の英文セル内のテキストから翻訳が開始され、以降セルごとに翻訳されます。全文翻訳中は翻訳の状況を示す以下のダイアログボックスが表示されます。

 

 [中断]ボタンをクリックすると、現在、翻訳している英文セルの所まで、翻訳を行い、翻訳を中断し、次以降の英文セルは翻訳しません。



 

◆ 一文翻訳を行う

一文翻訳は、一文ずつ別訳語を選択しながら翻訳する機能です。別訳語の選択は日本語入力プログラム(FEP)で変換候補を選択する操作感覚で行うことができ、選択された訳語は次回の翻訳時から優先的に使用するよう、自動的に学習されます。

一文翻訳は、以下の手順で行います。

1. 一文翻訳を行う英文セル内をクリックして、テキストカーソルを表示させます。

 訳文セルにテキストカーソルを表示している場合は、対応する英文セル内のテキストが一文翻訳されます。また1つの英文セル内に複数の文がないようにしてください。

2. コマンドパレットの[一文翻訳]ボタンをクリックする、または[テキスト翻訳]メニューから[一文翻訳]コマンド(Command+T)を選択します。対応する訳文セルにテキストがある場合は、そのテキストが自動的に翻訳結果に置き換えられます。

 :[一文翻訳]ボタン

3. テキストカーソルが表示されている英文セルのみが翻訳され、対応する訳文セル内に翻訳文が表示されます。翻訳文には別訳語可能な部分に下線が表示されます。

 翻訳する英文内に日本語等のアスキーコード以外の文字列が混在している場合は、その部分が「JPW+数字」で表示されます。翻訳を確定すると元の文字列に変換されます。

4. 下線が表示されている部分の内、ハイライト表示されている部分が現在、別訳語を選択できる文節になります。別訳語を選択する下線部分を、クリックする、または→キーや←キーを押してハイライト表示させます。

5. ハイライト表示されている部分をダブルクリックする、または↓キーを押すと、現在設定されている辞書に載っている別訳語リストが表示されます。また、別訳語リストを表示する前に、日本語入力プログラム(FEP)で変換候補を選択するときのようにSpaceキーを押すと、次々別訳語が表示されます。Spaceキーを連続して3回押した時点で別訳語のリストが表示されます。



6. 別訳語リスト上で、目的の訳語をクリックすると、リストが閉じられ、次の下線が表示されている部分がハイライト表示されます。別訳語リストが表示されている状態で↓キー、↑キー、Spaceキーを押して目的の訳語を選択し、ReturnキーまたはEnterキーを押すと、リストが閉じられ、次の下線が表示されている部分がハイライト表示されます。

※別訳語を選択した時点でその訳語が自動的に学習され、次回の翻訳時から優先的に使用されます。

7. 4.から6.の要領で次々、下線が表示されている部分の別訳語を選択していきます。

 

8. 別訳語の選択が完了したら、その訳文セル以外の場所をクリックするまたは、別訳語のリストが表示されていない状態で、ReturnキーまたはEnterキーを押すと、訳文が確定します。翻訳が確定されると、通常のテキストになり、別訳語の選択が可能な場所を示す下線は消去されます。



 

◆ セル指定翻訳を行う

選択したセルのみを翻訳することができます。

1. 翻訳したいセルを選択します。選択するセルは英文セルのみ、英文/訳文セルの両方のどちらでも構いません。Commandキーを押しながら、翻訳したいセルの文番号の領域をクリックすると、次々複数のセルを選択できます。Shiftキーを押しながら2つのセルをクリックすると、その間のセルがすべて選択されます。

2. コマンドパレットの[セル指定翻訳]ボタンをクリックする、または[テキスト翻訳]メニューから[セル指定翻訳]コマンドを選択します。

 :[セル指定翻訳]ボタン

3. 選択したセルの訳文セル内にテキストが表示されている場合は、そのテキストを消去し、翻訳結果を上書きすることを確認するダイアログボックスが表示されます。

4. 選択しているセルのみが翻訳され、それに従属する訳文セル内に翻訳文が表示されます。セル指定翻訳中は翻訳の状況を示すダイアログボックスが表示されます。[中断]ボタンをクリックすると、現在、翻訳している英文セルの所まで、翻訳を行い、翻訳を中断し、次以降の英文セルは翻訳しません。



 

◆ 保存/テキスト書き出し/印刷

製品版では対訳エディタ書類として保存したり、英文/訳文のテキストをテキストファイルとして書き出したり、様々な形態で印刷することができます。

※本Dr.SURF 2.0-体験版ではこれらの機能は使用できません。


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