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G3以前の中古のPCIマック（「Power Macintosh 8600」「Power Macintosh 7600」など）を新たに購入して，CPUカードでG3にアップグレードしようと考える人は多いだろう。だがこの方法はお薦めできない。

古いマックには十分なハード・ディスクやメモリーが搭載されていないし，決して安上がりな方法ではないからだ。例えば中古の「Power Macintosh 7600/132」はメモリー16MB，ハード・ディスク1.2GBの構成で10万円程度。最も安価なPCIマック用G3アップグレード・カードは，インタウェア（http://www.iijnet.or.jp/Interware/）から動作周波数233MHzの「BOOSTER 750 233」が出荷されているが，こちらの価格は9万円程度。この2つを合計すると，それだけで19万円となり，アップグレード後の7600と同周波数である，新品のPower Macintosh G3 DT 233の実売価格を超えてしまうのだ。さらにメモリーやハード・ディスクを十分に増設することを考えると，とても得策とは思えない。

ただし3つ以上のPCIスロットが必要なハイエンド・ユーザーが，6つのPCIスロットを持つ昔のマシン（「Power Macintosh 9600」など）を中古で購入してG3にアップグレードするのは，“アリ”だろう。新しいG3シリーズを新規に買って，さらにPCI拡張ボックスを追加購入するよりも安く済むからだ。