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USBラッシュ:
カラー・プリンターは当面変換ケーブル方式

[Monday, July 13, 1998 New York特派,改井 満=日経MAC]

展示会場で主役iMACを支える周辺機器
ベンダーも好機ととらえる
スキャナーではUMAXが一番乗り
SyQuestの1GBリムーバブルは249ドル
ImationはSuperDiskで実演
IomegaはZip試作1号機を展示
USBプリンターの動向
ユニークなUSB周辺機器も続々
Win98対応メーカーも虎視眈眈

iMacで使えるプリンターがあるのか,選べるほど出そろうのか,iMacを購入しようとするユーザーにとって,最大の関心事の1つだろう。

今回のMACWORLDでは,米Alps Electric社(http://www.alps.com/),米Hewlett-Packard社(http://www.hp.com/),米Epson America社(http://www.epson.com/)の3社が,カラーQuickDrawプリンターを参考展示した。3社とも,既存の製品にアダプター・ケーブルを組み合わせ,本体のパラレル・ポートをUSBコネクターに変換する方法を採用した。すべて1万円以内の追加投資でUSB対応にできそうだ。

Alps社は「マイクロドライ」プロセスという一種の溶融熱転写型カラー・プリンター「MD-1300」のUSB仕様機を展示した(写真11)。日本ではSCSI仕様のマック対応機でおなじみのプリンターだ。

このSCSIモデル,実は本体のパラレル・ポートと,それに隣接する専用の拡張ポートの双方をまたぐ格好で,着脱可能なSCSIアダプターをかぶせた製品なのだ。このアダプターを外して,パラレル/USB変換アダプター・ケーブルを装着すれば,USB対応プリンターになる。展示では,IBM PC AT互換機用の市販USBアダプター・ケーブルを装着していたが,「iMac専用のMac OS 8.1とUSBドライバー両方がまだβ版の段階で,残念ながらちゃんと動ていない。何しろまだ評価できるiMacを弊社開発セクションでは入手できていないのですから」(ブース担当者)。

iMac登場後の対応を聞くと,Alpsとして専用のUSBキットを出荷するかどうかは未定だという。市販のAT互換機用パラレル/USB変換ケーブルを購入してもらい,Alpsからはドライバー・ソフトのオンライン提供のみにとどまる可能性もある。変換ケーブルは50ドルもしないので,既存のユーザーにとっては,最も安価にUSBプリンターに仕立て直せるかもしれない。

(7k) ●写真11 米Alps社の「MD-1300」。背面にはAT互換機用市販のUSB変換ケーブルを装着

HPとEpsonは専用キットを準備

これに対して,HP社とEpson社は,パーソナル・インクジェット・プリンターを対象に,USB専用キットをアナウンスした。専用のパラレル/USB変換コネクター,ドライバーや各種ユーティリティーを収録したCD-ROM,マニュアルなどをセットにして販売する。

Epson社は約50ドル,HP社は69ドルでiMac登場に合わせて出荷する予定だ。両社とも自社の“写真画質”プリンターにiMacからUSB経由でちゃんと印刷を行っていた(写真12)。特にHP社は会場にUSB接続キットのパッケージまで持ち込んで,製品出荷が滞らないことをアピールした。(写真13)。

一方のEpson社は98年9月に,プリンター本体にUSB,マック・シリアル,パラレルの3種類のポートを持つマイナーチェンジ製品を出荷するという。同社の専用キットではiMacからプリンターに情報は送れるが,その逆にプリンターから細かな情報は現段階でiMacに伝えられないという。つまり,最初の出荷バージョンではインクの残量,紙づまりの状況報告ができないバージョンのまま出荷される見込み。

また,USBに複数のプリンターが接続されている場合,他社のプリンターとの区別まではできるが,同一会社製プリンター同士の識別ができないという。したがって複数のプリンターをつないでも印刷先を特定するのは難しい。その後発売される,マイナーチェンジ機にはそうしたことへの対策も検討されている模様だ。今回発表したUSBキットはあくまで,既存のユーザー向けの対応といったところ。

(10k) ●写真12 米Epson America社の「Photo700」。実際にiMacから写真データを出力

(7k) ●写真13 米Hewlett-Packard社の「DeskJet 690」。写真左下手前の紺色のパッケージが専用のUSBキット

(10k) ●写真14 米Hewlett-Packard社のUSB-パラレル変換アダプター。写真のように既に製品パッケージも出来上がっており,iMacの出荷を待つばかりだ。

このほか,展示はなかったが,キヤノンはカラー・インクジェット・プリンター「BJC-430J」を日本国内でのみUSB仕様として出荷する計画だ。

【こぼれ話】

ショー最終日ともなると,いろいろトラブルが出るのだろう。HP社のブースでは,どうやら看板マシンiMacが不調をきたしたらしい。そこに登場したのがAppleの「iMac緊急救助チーム」(正式名称不明)。PowerBook片手にネットワーク経由でOSを丸ごと入れ換えていた。最後にUSBポート周りをピンで探っていたので,この辺にハードウエア・リセット・スイッチがある可能性高し。

(9k) ●HP社ブースの入口正面のiMacをメンテナンス中のAppleチーム。だれかと思えば,AppleのWorldwide Developer Relations部門Technology Solutions担当マネジャーのJai Chulani氏ではないか!

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This page was last updated on Tue, Jul 21, 1998 at 5:06:01 PM.
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