MACWORLD Expo/San Francisco '98 Live Report Home Page Mon, Jan 5〜Sat, Jan 10, 1998
どっこい生きてる互換機
Appleの政策転換で命脈が絶たれたかに見えたMac OS互換機メーカーだが,どっこい,ライバルの消滅を好機ととらえ,新機軸を打ち出すところもある。今日はハードウエアの見どころをまとめておこう。
注目ソフト総ざらい
98年のSan FranciscoでのExpoが閉幕した。話題をさらったのはOffice 98とG3アップグレード・カードであったが,その他の注目製品について総ざらいしてみよう。
改良続くOpen Transport
1.3が発表されたばかりのOpen Transportだが,次期OSのAllegroに合わせて新バージョンの開発が進んでいる。ユーザー・インタフェースの統合,Windows NTとの互換性向上,といった改良が予定されている。
WebSTAR 3.0登場
米StarNine Technologies社は「WebStar 3.0」を出品した。「数え切れないほどの新機能と大幅なパフォーマンス・アップを果たした」という自信作だ。
マック用Fibre Channel
ATTO Technology社はマックで動作するFibre Channelインタフェースカード「ExpressPCI FC」を展示。10機のハード・ディスクを内蔵したディスクアレイ装置に接続してデモを行った。転送速度は実測で実に94MB/秒。
インストーラー戦争ぼっ発?
MindVision社とAladdin社のインストーラーがインターネット経由のインストール機能をサポートした。ユーザーは必要なファイルだけをダウンロードすればよく,ベンダーはコンポーネントごとのアップデートが可能,といった利点が生まれる。
1本の映画を丸ごと保存
米SyQuest Technology社は1枚で4.7GBの容量を持つリムーバブル・ハードディスクの展示とデモンストレーションを行っている。説明員は「1本の映画がディジタル・データで丸ごと入る」と鼻息が荒い。
工事現場もOKの頑丈マック
米Marathon Computer社は頑丈さがウリのマック互換機「RackMac」を発売している。少なくとも6Gの加速には耐えるという。ブースでは,動作中の同マシンを激しく加振する実験を行っていた。
Windows CEとマックを接続
IrDAの赤外線通信でWindows CEマシンとマックをつなぐ製品を展示したのは,日本から出展したREUDO。米国ではこの種の競合製品がないだけに,人気を集めていた。
注目のインターネット製品
MACWORLD Expoは小規模なディベロッパーにとって格好のプロモーションの場。今回のSan Franciscoでも新しいユーティリティーがいくつか出品されていた。この中からインターネット関連の注目ソフトを紹介しよう。
「Newerはコピー商品」
PPCアップグレード・ボードの世界はまさに,G3戦争始まる,の様相を呈してきた。最も注目を浴びているのは米Newer Technology社だが,米Sonnet Technologies社は「Newerの製品はSonnetのコピー商品」だと主張している。
MSブースにApple出展 !?
Microsoft社ブースの中にApple社の展示コーナーが...。
Newerのカードはこう差す
Newerが出品した第1世代向けPower Macのカードについての続報だ。これらのカードは1基しかないPDSを占有する。ではAVカードはどこに? 6100の薄いボディではAVカードをあきらめる必要があるのでは,という疑問にずばりお答えしよう。
手軽に使えるCCDカメラ
映像システム・メーカーの米Pixera社のブースでは,かわいい小型CCDカメラ「PXG-1000N(愛称Guppy)」を参考出品している。
300MHzのG3カード
米Mactell社は,他社に先駆けて300MHzで動作するPowerPC 750を搭載するアップグレード・カード「G3 PowerJolt-300MHz 1MB 1/1Bus Ratio」を2595ドルで販売している。今すぐに出荷できるという。
初期型Power MacにG3を
米Newer Technologies社がPowerPC 750を搭載した各種アップグレード・カード「MAXPower G3」シリーズを発表している。Power Mac 6100などの第1世代Power Mac用のカードやPowerBook 2400用のカードも展示した。
G3カード続々
G3アップグレード・カードを出品しているのはNewerだけではない。米Powerlogix社,米Interex社,米Sonnet Technologies社からも多彩な製品が出展されている。
QuickTime 3.0正式発表
1月8日の午後(米国時間),報道陣を集めて「QuickTime 3.0」の説明会が行われた。壇上に立ったPeter Hoddie氏は「基調講演でお見せできなかったQuickTimeの機能を紹介します」とあいさつしてデモを始めた。
VisualCafe日本語版を展示
米Symantec社が,JDK1.1,MRJ2.0対応のJavaアプレット構築ツール「Visual Cafe for Java 2.0」の日本語版の製品版を初めて展示している。メニューや設定画面がすべて日本語化されている。
基調講演ビデオレポート
【注:ファイル容量は3MB】Jobs氏がMSとAppleが極めて親密な関係にあることを述べ,MicrosoftのBen Waldman氏をステージに呼び上げるシーンをQuickTimeムービーでお届けする。
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Office 98を語る
98年のMACWORLD Expo/San Francisco最大の話題は「Microsoft Office 98 Macintosh Edition」の登場だろう。開発チーム全体の指揮を執り,基調講演にも招かれて機能を披露したWaldman氏に,新しいOfficeについて聞いた。
Jobs体制下,CEO空席は続く
Jobs氏による基調講演の後,Mitch Mandich副社長,Jon Rubinstein副社長, Fred Anderson副社長,Avie Tevanian副社長の4人が参加して40分間のQ&Aセッションが行われた。
業績を強調した基調講演
MACWORLDのメイン行事ともいえるJobs氏の基調講演。しかし,事前に流れた様々なウワサ——新しいハードウエア,米Oracle社との提携,NCマシンの計画,ビジネス向けeMate,Rhapsodyの出荷といった発表は一切なかった。
MS Office 98登場
98年1月6日(米国時間。日本時間7日),米Microsoft社は「Microsoft Office 98 for Macintosh」(Office 98 for Mac)を発表する。本誌は英語版Office 98 for Macのβ版をいち早く入手。試用した結果を詳細にレポートする。
詳報:IE 4.0
Webページのオフライン・ブラウズや「Active Channel」など新機能満載の「Internet Explorer 4.0」のマック版が1月6日(米国時間。日本時間7日)に発表され,米Microsoft社のマック版インターネット製品が一新された。注目の機能を詳報する。
Mac OS 8.1発表
米Apple Computer社は98年1月6日(米国時間。日本時間7日),Mac OS 8.0に改良を加え,バグ修正を施した最新版「Mac OS 8.1」を発表する。主な変更点を発表に先がけて詳細にスクープする。
Open Transportが1.3に
98年1月6日(米国時間。日本時間7日)に発表されるMac OS 8.1(英語版)には,ネットワーク・システム「Open Transport」の新版1.3が付属する。1台のマックで,複数のIPアドレスを利用できるマルチホーミングを初めてサポートした。
Expo/SF開幕前夜
「MACWORLD Expo/San Francisco」が新春早々,開催される。会場となるSan FranciscoのダウンタウンにあるMoscone Convention Centerは今,その準備でおおわらわ。開幕を目前に控えた会場周辺の雰囲気をお届けしよう。
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